今日はコンクールのお話。
コンクールに参加された生徒さんのお母様から、コンクールとの向き合い方について素敵なお話をいただいたので、シェアしたいと思います。
その生徒さんは、あるコンクールで予選を通過することはできたものの、本選では入賞することはできませんでした。
結果を聞いた後、その生徒さんには珍しく、号泣してしまったのだそう。
コンクール後のレッスンの時、
私からも励ましの言葉を伝えて、今後のコンクールやレッスンとの向き合い方についてお話しました。
口数の少ない生徒さんなので、その場では考えている様子でしたが、後からお母様から連絡があり、その生徒さんの想いを教えてくださいました。
「コンクールで賞を取りたいっていう気持ちは大きいけど、例えば賞が取れても綺麗に弾けなかったのにもらう賞は嬉しくないと思う。
もっともっと上手に弾けるようになって、聴いてる人の心に伝わる綺麗な演奏をして、それで賞をもらえたらすごく嬉しい。
(予選の演奏では)自分の中で最高の演奏が出来て、それだけじゃなくて賞ももらえて、自分の演奏が伝わったんだと思って嬉しかった。
またあんな気持ちになれるように、もっと頑張りたい。
賞をもらえなかったら悲しいけど、それだけじゃなくて、もっと伝わる演奏にするにはどうしたらいいのか考えられるから、悲しい気持ちだけじゃないから頑張る気持ちになる。」
こんな素敵な想いを教えてくださいました。
まだ小学校低学年の生徒さんです。
こんなにしっかりした思いを持っておられることに感心しました。
コンクールは、単に賞をもらうことが目的ではなくて、自分の表現を磨く場であってほしいなと私も常々思っています。
そして、音楽によるコミュニケーションの場でもあると思います。
音楽に想いを込めて演奏し、それに共感、共振してくれた人が多ければ、それは賞に繋がるのかもしれませんね。
また、お母様からは、
「ピアノを通して、子どもの成長を肌で感じられることを嬉しく思います。演奏だけでなく、心も成長してきた気がします。」
とのメッセージもいただきました。
好きなことを追求して、自分らしさを磨いている生徒さんの姿をそばで見させていただけることが有難く、嬉しいです。
さらなる生徒さんの成長が楽しみです(^^)
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